エンゲージメントを高めよう
いつもASO対策の教科書をご覧いただき、誠にありがとうございます!
今回は「エンゲージメントを高めよう」という点をテーマにお伝えしていきたいと思います。
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エンゲージメントについて
エンゲージメントとはアプリに対する愛着のこと(参考:「アプリマーケティングの本質」)とお考えください。左図に「愛着が強固になるまでの過程を可視化したもの」をご用意しました。これはインターネット広告独自の考え方かもしれないですが、マーケターの皆さんはもとよりアプリ運営に携わる全ての方々にとって大切な概念になります。
右図では「ファンになるまでの過程」を更に簡潔に表現してみました。アプリをインストールし、リテンション(継続してアプリにアクセスしてくれる)に移り、課金をしてくれて、最終的に継続的な課金やアプリのファンになった人が描かれています。エンゲージメントがなぜ重要なのかというと、ロイヤルカスタマー(常連客)を発生させるプロセスに関係してくるからです。
一般的にアプリをインストール後、利用を途中で止めてしまうユーザーの方々がたくさんいます。このユーザーの方々をどのようにロイヤルカスタマーのところまで到達してもらうのかという考え方がアプリ運営では求められます。そしてロイヤルカスタマーになってくれたユーザーはエンゲージメントが高い、と判断できると思います。
そのためにはインストールがどれくらいあったかは勿論とても大切な指標になるのですが、インストール後のリテンションはどうだったか、課金はどう発生したか、それが継続しているのか、などの情報も併せて取得し改善を重ねていきます。
このロイヤルカスタマー(常連客)を発生させる一連の情報が全て詰まっているのがエンゲージメントなんだということをご理解いただけると幸いです。アプリ側から見れば、愛着度が高いお客さん、つまりロイヤルカスタマー(常連客)をどれだけ多く作ることが出来るかというところにアプリビジネスの根幹が関わっていると言っても過言ではないかもしれません。
リターゲティング広告(エンゲージメントを高める広告)について
次に「リターゲティング広告」について触れていきたいと思います。リターゲティング広告に関しては休眠ユーザーを復活させるものとアンインストールユーザーを復活させるものがあります。どちらも先ほどの愛着が強固になるまでの過程の図でもありました通り、エンゲージメントを高める広告と捉えることができます。
上図をご覧ください。左手は休眠ユーザーを復活させる流れを表していてリエンゲージメントと呼ばれています。右手はアンインストールユーザーを復活させる流れを表していてリアトリビューションと呼ばれています。
エンゲージメントはファンを作るための様々なアクションだとお伝えしてきましたが、エンゲージメントがあるタイミングで一度ストップしてしまい、またあるタイミングで再開することをリエンゲージメントと呼んでいるという風にお考えいただくと、休眠ユーザー(一時的にアクセスをしていないユーザー)を表す言葉としてご理解いただき易いと思います。
リアトリビューションについても同様で、アトリビューションがもう1度発生するということを表します。アトリビューションは別のブログ(参考:広告効果を計測しよう【入門編】)に詳細がありますが貢献度(◯◯のおかげ)という考え方をしています。初回インストールの時に1回目のアトリビューションが発生し、その後アンインストールをしますが、再度もう1回インストールが行われアトリビューションが発生した状態を表す言葉になります。
この二つの広告はエンゲージメントを高めるという観点から非常に有効な広告手段の一つとも言われています。各アプリ事業者はMMPを実装することで、休眠ユーザー/アンインストールユーザーの把握をしながらリターゲティング広告の効果測定を進めていきます。効果が期待以上であれば、ロイヤルカスタマーの発生数が増加しアプリ事業者にとって収益やサービス改善に役立ちます。
ディープリンク(エンゲージメントを高める手法)について
最後に「ディープリンク」についてご説明します。ティープリンクとはアプリに直接遷移させることができる仕組みを指します。
上図左側をご覧ください。モバイルウェブ上でスマートバナーが表示された画面を表していまして、このバナーをクリックするとアプリが開くという体験をされた方がいらっしゃるかもしれません。モバイルウェブとネイティブアプリが同じサービスの時に、よく見かける手法です。このクリックして特定のアプリ画面に直接遷移するまでのリンクの仕組みがディープリンクと呼ばれています。
今度は上図右側をご覧ください。こちらもよくある例になりますが、会社や飲食店をウェブ検索すると図のように住所(オレンジ枠)が出てきます。これをクリックするとどうなるかというとその場所に飛びます。こちらも同様にディープリンクになります。
左側はWeb上、右側は地図アプリの中の画像になるのですが、住所をクリックすることで地図アプリを開いた状態で且つ該当する場所の表示がされている画面まで一気に画面遷移を実行してくれます。
なぜこのような仕組みがあるかというと、エンゲージメントを高める手段の一つとなるからです。先ほどの地図アプリを例にすると、わざわざ地図アプリのトップ画面に行って検索したり、調べたりするよりは、一気に該当情報までアクセスできた方がエンゲージメントが高まり易いと言えます。またウェブの掲載情報をアプリのトップ画面から調べることを何度も繰り返すうちに、ユーザーが面倒くさがってアプリに戻ってこない可能性も生まれかねません。
エンゲージメントを高めるためにモバイル側の画面とアプリ側の画面をシームレスにつなぐ手法としてディープリンクという仕組みがあるということを把握いただけますと幸いです。
以上、今回は「エンゲージメントを高めよう」というテーマについてお伝えさせていただきましたがいかがでしたでしょうか。
日頃よく目にする画面にも様々な意図や仕組みが存在しているということをご理解いただけたのではないかと感じています。
それでは今回のまとめに入らせていただきます!
まとめ
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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