【超重要】iOSのASO対策とApp Store検索アルゴリズム
いつもASO対策の教科書をご覧いただき、誠にありがとうございます!
今回はiOSのASO対策とApp Storeの検索アルゴリズムについて触れていきたいと思います。全アプリマーケター必見の記事になっています!
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理想:検索アルゴリズムから逆算されたマーケティング
App Storeにおけるアプリの検索順位には、様々な要素が関与します。その中でも、最近では特に注目されているのが、アルゴリズムによって決定されるランキングに関する情報です。
下図は2019年ウォールストリートジャーナルに掲載された記事を抜粋したものになりますが、AppleがApp Storeの検索順位を決定するためのアルゴリズムについて一部明らかにしています。
記事では具体的に、App Storeの検索順位を決定する要素は全部で42点あり、そのうち影響が大きな要素は以下の4つだと記載されています。
1. ダウンロード数(downloads)
2. レーティング(ratings)
3. 関連性(relevance)
4. ユーザー行動(user behavior)
そして最もランキングに影響があるのは「 ユーザー行動」であり、ユーザーが特定のキーワードで検索を行ったあと、検索配下のアプリを選択したり、ダウンロードする件数が多いと、そのアプリの検索ランキングに影響するという趣旨の言葉が記事に書かれています。
ただし、当然ですが、検索アルゴリズムを作為的にコントロールすることは禁止されています。コントロールした結果、リジェクトなどのリスクも伴ってしまいます。もちろん、私たちも推奨することは一切ありません。
ではどうすれば良いのでしょうか?その答えの一つとして、「キーワードレベルでA/Bテストを行い、キーワードから流入するユーザーのCVRを上昇させることが必須」だと私たちは考えています。つまり、キーワードをユーザーが検索した後のCVRを上昇させることは、上記の「ユーザー行動」の上昇と同じ意味合いになります。結果として、スクリーンショットを適切に変更していくことが最も重要な要素の一つになります。
すなわち、「特定のキーワード経由のCVR」が上昇すると、検索結果も上昇すると言えます。
ここまで見てきたように、まずApp Storeの検索アルゴリズムを正確に理解し、開発者やマーケターの皆さんは、App Storeでのアプリの検索順位よるオーガニック獲得を行うために、アルゴリズムから逆算したマーケティング戦略を立てる必要があります。
キーワードCVRについて
先ほど「特定のキーワード経由のCVR」が上昇すると、検索結果も上昇するというアルゴリズムがありましたが、もう少し詳しく触れていきたいと思います。
上図の赤枠で囲われた部分をご覧ください。
キーワードCVRにおけるアルゴリズムは、
- ”sports games”で検索した検索結果画面で検索配下のアプリの「Get」ボタンを押下する
- この押下が数多く行われる
ということが起きると、キーワード検索結果からアプリがダウンロードされることにつながるのでキーワードCVRが増加し検索ランキングも上昇する、というものです。
だからこそ、次の項目になりますが私たちはV.O.Xや私たちが提供する代理店サービスにおいて「キーワードCVRに対応できるA/Bテストの手法」を長年提供してきています。例えば、その一例として、下記に私たちのサービスであるV.O.Xの機能を使用したA/Bテストの実例をご紹介します。
V.O.XのスクリーンショットのA/Bテスト
V.O.Xにおける、スクリーンショットのA/Bテスト機能についてお伝えしていきます。下図をご覧ください。
Apple Search Ads(ASA)とCPP(カスタムプロダクトページ)を利用して、キーワード単位でのA/Bテストを行うことができます。これによってApp Storeのアルゴリズムによる検索ランキング上昇における最大効果を狙うことができます。
具体的には上図において、例えば"travel guide"というキーワードで検索を行った場合、表示される結果の中からAwayFinderがA/Bテストの対象となります。Aのスクリーンショットには黄色がかったものと地図が表示され、Bのスクリーンショットには異なる背景や内容が含まれます。そして、Apple Search Adsを使用しながら、これらの異なるバージョンを実際にA/Bテストしていきます。
一例としてV.O.XのApple Search Adsの自動配信による詳細レポート(上図右側)では、使用した広告費やCTVR(インプレッションからのインストール率)などの結果が評価されます。CTVRは、クリックではなくインプレッション数を母数として、インストールがどれだけ発生したかを評価する指標で、V.O.XではCTVRを重視したA/Bテスト手法を採用しています。
これは、CVR(クリックからのインストール率)で見てしまうとインプレッションの価値が一切わからなくなってしまい正確な情報を見逃してしまうため、インプレッションからの価値を考慮した手法としてCTVRを採用し、CVRとはと異なる視点からテスト結果を評価します。
また、CPP(カスタムプロダクトページ)という機能を使用して、AとBのスクリーンショットを自由に変更できるプロダクトページをカスタマイズすることができます。これにより、キーワード単位でのA/Bテストが可能となります。
まとめると、スクリーンショットのA/Bテストの理想は、Apple Search AdsとCPPを活用して、キーワードに基づいたテストを行い、CTVRを通じてインプレッションの価値を評価していくやり方となります。
これにより、App Store Connectの CVR評価と比べてより効果的なスクリーンショットの選択が可能となります。
(*参考:より詳細な「V.O.XのA/Bテスト機能について」はコチラ)
App Store検索アルゴリズムとその領域の網羅性について
さて、ここまでは主にキーワードCVR(スクリーンショットのA/Bテスト)を一つの例に見てきました。もちろんキーワードCVRは重要な要素ですが、アルゴリズムは複数あり、その他の要素も全て満たしていくことが大切です。私たちの経験則から、キーワードCVRのみが上昇しても、その他の要素も複合的に満たされていないと大きなインパクトは得られません。あくまで総合的な対応が必要だと言うことになります。
直接的なキーワードが入っているのか?関連性が高いキーワードが網羅されているのか?ASA(Apple Search Ads)が最適に配信されているのか?などの要素が「全て網羅されていることで」検索ランキングに好影響を与えます。結果、オーガニック流入を大きく見込むことができます。また当然ですが、最も影響力の高い要素としてアプリ内パフォーマンス(DAUやMAUなど)も重要だと言うこともここで補足させて頂きます。上記の様な網羅性が高いASOサービスが、本当のASOサービスだと言うことができると考えています。
網羅性の事例に関して、具体的に見ていきたいと思います。下図をご覧等ください。
1. 直接的なキーワード挿入
ユーザーが特定のキーワードで検索を行った場合、そのキーワードがタイトルやサブタイトル等で直接的に含まれているアプリが優先的に表示されます。
2. 間接的な関連性
直接的なキーワードに加えて、検索結果には間接的な関連性も考慮されます。これは、ユーザーが検索したキーワードと関連があるが直接的には含まれていないキーワードも考慮されるということです。例えば、類似の意味を持つキーワードや関連するキーワードが含まれている場合、そのアプリも検索結果に表示される可能性が高まります。この項は別の記事でも取り扱う予定です。
3. キーワードコンバージョンレート(CVR)
ユーザーが特定のキーワードで検索を行い、その結果特定のアプリをインストールまたはダウンロードする割合が高い場合、そのアプリの検索順位が上昇します。つまり、キーワードに対するアプリのコンバージョン率が高いほど、検索結果での順位が向上します。
4. ダウンロード数
アプリのダウンロード数も検索順位に影響します。ダウンロード数が多いアプリほど、検索結果での順位が高くなります。これは、人気や信頼性が高いと見なされるためです。特にApple Search AdsはiOSで最も影響力のある広告チャネルの為、私たちはこの広告チャネルを使用してダウンロード数を確保することを推奨しています。
また、Apple Search AdsはASO対策との相関関係もあり、この事実も非常に重要になります。 ここに関しても別の記事で詳細を説明する予定です。 ここでは、Apple Search AdsとASO対策を適切に、また同時に行うことによって相乗効果が期待できるということをお伝えさせて頂きます。
5. レーティング
アプリのレーティング(評価)も検索順位に影響します。レーティングとはアプリの総合評価のことを指し、レビューとはレーティングを構成する一つ一つの評価を指します。高いレーティングを持つアプリほど、検索結果での順位が上がります。ユーザーからのポジティブな評価は、アプリの品質や価値を示す指標となります。
これらの要素が組み合わさり、App Storeでの検索順位が決定されます。
また、この仕組みをご理解いただいた上で、自社アプリをユーザーに見つけ続けてもらうためにアルゴリズムに基づいた継続的な見直し(最適化)を行うことがとても大切だと考えています。
以上、今回は「iOSのASO対策とApp Storeの検索アルゴリズム」というテーマについて進めてきましたがいかがだったでしょうか。
一貫してAppleのアルゴリズムに基づいて、私たちがサービス展開しているということをお伝えしてきましたが、このASO対策やApple Search Adsの分野において私たちは日本で最も実績があると自負しています。
本記事をご覧いただき、アルゴリズムなど、アプリマーケティングの知識にご興味ある方へ無料の勉強会も実施中です。ご興味をお持ちの方は弊社ホームページCONTACTよりお問い合わせください!
それでは今回のまとめに入らせていただきます!
まとめ
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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