Apple Search AdsとGoogle Playの重要性について
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今回はアプリマーケティングではお馴染みの広告チャネル(一般的にメディアとも呼ばれる)である「Apple Search Ads」と「Google Ads」の重要性についてお伝えしていきたいと思います。
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アプリマーケティングの主要チャネル
まずアプリマーケティングの世界ではどんな主要なプレイヤーがいるのか全体像を見ていきたいと思います。(下図は日本のマーケットをイメージして作成しております)
図表の上段の青い部分(認知〜獲得〜ストア〜エンゲージメント)のところをご覧ください。
まず左上に認知と言われる部分がありますが、この中にあるテレビ、電車内広告や駅にあるデジタルサイネージと言われるものはOOHと呼ばれています。活用する企業とそうではない企業に分かれますが、YouTuberも今回は認知寄りの獲得というように定義しています。これは例えばYouTuberにアプリを紹介してもらったりすることなどが含まれています。
次に獲得に移りますが、ここではAd networkというプレイヤーがいます。加えてDSPというプレイヤーがいまして、こちらはAd networkの延長上のプレイヤーだとお考えください。SNS広告、検索型広告と続き、皆さんお馴染みのストアのところでAppStoreやGoogle Playが登場します。
更にエンゲージメントに至ると、休眠ユーザーにアクションを取って行くリタゲ広告があります。MMP(別名SDK)という名称がありますが、これはまた別の機会に詳しくご説明できたらと思いますが効果測定ツールと言われるものです。SNSは、例えば企業がXアカウント等を運用して、ユーザーとコミュニケーションをとっていくイメージだとお考えください。コミュニケーション発信がゼロだとユーザーはどこに情報を取りに行っていいのか、どこに意見を言っていいのか分からないと思います。ファンを増やすために、企業側がアカウントを作って、お客さんとコミュニケーションするという意味で捉えていただけると幸いです。
メディア別影響度ランキング
こちらの図表[AppsFlyer パフォーマンスインデックス第16版:パワーランキング(*)] を見るとご理解いただきやすいかと思います。
OS別にiOSとAndroidに分かれてるんですけれども、iOSはApple Search Adsがパワーランキング1位のメディアだと言われています。理由は、最もボリュームを獲得でき、かつユーザーの質(エンゲージメントにたくさん寄与してくれる指標)が一番のメディアチャネルだからです。
同様に同じ資料でAndroidはGoogle Adsがパワーランキング1位となっています。Google Playでマーケティングをするときにアプリのインストールを最も稼げるところで、かつそのインストールしてくれたユーザーが最もエンゲージメントを高められる数字がGoogle Adsに集まっています。
本質的な概念から考えていくと、アプリマーケティングではApple Search AdsとGoogle AdsはそれぞれのOSで影響度が一番大きいということがこの図からお分かりいただけると思います。
影響度をご覧いただく中でApple Search AdsとGoogleは相当重要そうだなというイメージがついてきたところかと思いますが、ここからはこの2つの広告チャネルについてなぜ効果的と言われるのか、その理由をもう少し掘り下げていきたいと思います。
以下の検索連動型広告と言われるものがこの2つに共通する特徴となっています。
検索連動型広告とは
左側がiOS/Apple Search Ads、右側がAndroid/Google広告の検索連動型広告の掲載イメージになっています。広告部分は黄色で括った箇所になります。そしてこの広告以外の部分(黄色の枠以外の部分)のことを「オーガニック検索(自然検索) (*)」といいます。皆さんも普段アプリを利用する時に見たことがある内容かと思いますが、あらためて検索連動型広告はこういうものだなという風にイメージを持っていただけたら幸いです。
検索連動型広告の位置付け
続いて「検索連動型広告の位置づけ」という資料をご覧ください。
あらゆる広告を全体から見た時に、検索連動型広告がどこに位置づけられるのか特徴を図式化したものになります。
広告を顕在層、準顕在層、潜在層と分けたときにそれぞれの役割が存在しています。その中で、最も広告に対して能動性が高いモノが検索連動型広告と考えられています。
例えばYouTubeでは、何か動画を見ようとしたときに、CMが2つほど流れます。SNS広告も何か情報を探しに行ったときに目にします。つまり、ユーザーからすると関連性はある広告ですが、一定受け身的な広告の種類になります。これは主に認知やブランディングという意味合いも含んでいる為です。
一方、検索連動型広告は検索するとそれに付随する情報しか出てこないという仕様になっていますので、最もユーザーの広告に対する能動性が高い広告となっています。
検索連動型広告で実際に仕様されるキーワード
さらに「検索連動型広告で実際に使用されるキーワード」という資料をご覧ください。
キーワードの観点から検索連動型広告内を表したのがこちらの図になります。
右手のキーワード例という点線の枠部分をご覧ください。
例えば、セブンイレブンが広告を出していた場合、セブンイレブン(指名検索・ブランド)を検索する人がいて、アプリをダウンロードする人がいたとします。その人はセブンイレブンのアプリを元から欲しいと思っているので、ダウンロードに対する意欲は相当高いと考えられます。
すぐ下の欄に競合キーワードと書いてありますが、例えばセブンイレブンのアプリを探してる人は基本的にローソンのアプリも欲しい、ということを表しています。この観点から、近しい競合は、今後もキーワードとして有効だと考えていいと思います。
3つ目に、もう少し一般的なキーワードのコンビニが入ってきて、潜在的になっていくにつれて例えばクーポンになったりします。コンビニのアプリは何が一番欲しくてダウンロードするかというとクーポンだったりするのでこういう視点が生まれてきます。加えて、クーポンを探してる人は節約したい、という気持ちになるのもお分かりいただけると思います。
なお、顕在層のセブンイレブンから遠くなればなるほど、基本的にボリュームが増えていくようなイメージになります。読み進めていただいた皆さんはわかると思いますが、指名検索やブランドキーワード(今回の例ではセブンイレブン)が一番欲しいキーワードということがポイントになります。
このような考えをもちながらキーワードを設定/入札していき、意図を反映した各キーワードの中からダウンロードを最大化させていくことが検索連動型広告の特徴を踏まえた上での具体的なマーケティングイメージになります。
以上、今回は「Apple Search Ads」と「Google Ads」の重要性について、影響度や実際の広告(検索連動型広告)をご覧いただきながら理解を深めてきましたがいかがでしたでしょうか。
アプリマーケティングにおいてはこの2つの広告チャネルを適切にご利用いただき広告施策を設計いただくことで、より成果に繋がりやすくなっていくと考えています。
ぜひ本記事が参考になりましたら幸いです。
それでは今回のまとめに入らせていただきます!
まとめ
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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