オーガニックとASO〜本来あるべき集客〜
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今回はアプリマーケティングではよく見かける言葉である「オーガニックとASO」について本来あるべき集客という観点も含めながらお伝えしていきたいと思います。非常に重要なテーマになりますのでぜひ最後までご一読ください。
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オーガニックとは(簡易定義)
まず最初にオーガニックという言葉から見ていきたいと思います。
アプリ広告で使われているオーガニックという言葉は自然検索という意味で使われていまして、オーガニックダウンロードとは自然検索およびランキングなどからの広告経由以外のダウンロードと呼ばれています。
具体的にはApple Search AdsやGoogle Adsなどの広告経由ではないもののダウンロードを指していて、ストアで特定のアプリを検索からダウンロードしたらそれはオーガニックのダウンロードになります。
またランキングを見てダウンロードした人も基本的にどこでアプリを知ったかはよくわからないけれども、広告とは一切関係ないところで発生しているダウンロードとなるのでオーガニックのダウンロードになります。
オーガニックの影響力について
次にオーガニックの影響力について考察していきたいと思います。
図の右手の円グラフをご覧ください。オーガニックの影響力について全世界のアプリインストールの平均をグラフにしたデータなのですが、広告(Paid)でアプリをダウンロードする人が42%、オーガニック(Organic)でアプリをダウンロードする人が58%いて、オーガニックは非常に大きな割合を占めています。
わざわざ検索してアプリの説明を下の方まで見て入ってくる人たちなので、一般的にアプリのインストールに対する意欲が高いと考えられています。このことは一つ目の特徴になるのですが、エンゲージメント(参照:「エンゲージメントを高めよう」)が高いユーザーということになるので、オーガニックから入ってくるユーザーは基本的にエンゲージメントが高く現れる傾向があります。即ちファンになる可能性が非常に高いユーザーだと言えると思います。
二つ目の特徴は、広告経由以外のダウンロードがオーガニックになるので、オーガニックのダウンロードが増えれば増えるほど広告費の削減になります。また仮に広告費を潤沢に使ったとしてもオーガニックが増えた分だけ全体のダウンロード数が増えることになるので、アプリ全体の集客効果が高くなる点も含まれています。
三つ目に、ブランドや認知力の向上という点があります。オーガニックが増えれば増えるほど基本的にはそのブランド・認知力が上がっていると言えます。検索して入ってくる人が多ければ多いほど、それはアプリのブランド・認知力が上がってる事実として考えることができます。
ここまでを鑑みると、事実上全てのアプリにおいてオーガニックをどれだけ増やせるかが鍵なのではないかと言えると思います。
仮に「広告を実施するとお客さんが集まるお店」と「広告を実施しなくてもお客さんが集まるお店」という言い方をさせていただくとすると、あなたがオーナーだった場合どちらが良いでしょうか。それはオーガニックでいっぱい来てくれた方が良いとなると思います。ですので、このオーガニックを増やすために広告をどうやって使っていくのかという点が非常に重要なテーマになってくると考えています。
本来あるべき集客について
先ほどお伝えしたいテーマについて触れましたが、ここで「本来あるべき集客」について私たちの考えを整理していきたいと思います。
集客最大化とは、広告ユーザーの最大化とオーガニックユーザーの最大化を指す言葉として定義したいと思います。
先ほどのオーガニックの影響力のデータからも、アプリ集客での本質的な解決策は、集客最大化をするために広告(Paid)ユーザーとオーガニック(Organic)ユーザーを両方最大化するという点になると考えられます。
アプリストア最適化(ASO - App Store Optimization)の一般的な定義
本来あるべき集客をご理解いただいた上で、ASO(App Store Optimization)についての説明に入っていきたいと思います。
一般的な定義は、ASOはSEOと同じく検索ランキングを上昇させること、と言われています。ただアプリにおいてのASOとは、単純に検索ランキングを上げることにとどまらずオーガニック全体に寄与し、その最大化を目指す行為になっていくと私たちは考えています。
オーガニック最大化に影響する主なチャネル
以下のオーガニック最大化に影響する主なチャネルという図をご覧ください。
図中の「検索順位」「ランキング」「スクリーンショット」「プレビュー動画」は表示回数やインストール率に影響が出る項目になりますが、この数字を上げることでオーガニックの数字を向上させることが可能です。
言い換えれば、ASOを正しく行うことによって、検索ランキングを上げることだけではなくて、インストール率が上がってオーガニックのダウンロード数が増えるということを表しています。
オーガニックを上げる手法は無数に存在しており、一例として過去長い間広告を行うことでブランド・認知度を高めてきたことなどもオーガニック獲得には影響していくものだと捉えていただけると幸いです。
また検索連動型広告は、広告費を投下した分だけ集客ができるという側面だけではなくて、インプレッションを増やしたり認知度の向上などを含めて間接的に活用することができれば、広告面からの直接の集客ができる上に、オーガニックにもポジティブな影響を出すことが可能です。
私たちが考えるアプリストア最適化(ASO - App Store Optimization)
ここまでを踏まえて私たちが考えるアプリストア最適化(ASO)の本質的な定義について触れておきたいと思います。
私たちが考えるASOとは、オーガニックを最大化させることであり、ストア内におけるインプレッション(Impression)とコンバージョン(CVR)を最大化させることと定義しました。広告もその意味で間接的な影響をASOの観点から考慮して設計し、インプレッションやコンバージョンが最大化できるよう、オーガニックと併せて全体としてトータルで見ていくことが大切になります。
以上、今回は「オーガニックとASO」について本来あるべき集客という観点から進めてきましたがいかがだったでしょうか。
オーガニックの影響度を考えると、ASOでも広告でもオーガニック獲得につながる施策の一つ一つがとても大切であるとご理解いただけたのではないかと思います。
それでは今回のまとめに入らせていただきます!
まとめ
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最後までお読みいただきありがとうございました。
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