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Google Play Store 検索ランキング上昇に必要なこと

いつもASO対策の教科書をご覧いただき、誠にありがとうございます!
今回は「Google Play Store 検索ランキング上昇に必要なこと」についてご紹介していきます。

これまでASO対策の教科書ではiOSを始め様々な切り口で検索アルゴリズムに触れさせていただいたのですが、本noteではGoogle Play Store検索アルゴリズムの入門編としてぜひご一読いただけますと幸いです。 

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Google Playの検索アルゴリズムについて

Google I/O 2013より

上図をご覧ください。ご存じの方は意外に少ないのではないかと思うのですが、毎年Google I/Oという講演が開催されており、(I/Oはインプット、アウトプットの略)、実は2013年の内容が検索アルゴリズムについて触れられている、最初で最後の回になります。
約12年前の話になりますが、現在でも有効な内容となっていますので、 こちらを引用しながら客観的事実として話を進めたいと思います。
Google I/Oで説明されていることは、 Google Playの検索設定に使われるシグナル、すなわちアルゴリズムについての内容になっています。

要点を表にしたものが下図になります。
これから、具体的に各項目を見ていきたいと思います。

Google I/O 2013 - 要点

1.メタデータ

タイトルはメタデータの中で最も重要です。例えば「BEAUTYLISH」というアプリがあったとしたら、その副題「MAKEUP BEAUTY TIPS」も正しく付けていくことが推奨されています。
説明文に関しては、最上部を最も重要視しています。私たちも実際に、Google Playの説明文を以下の様に配置してテストを行ってみました。

・一番上にキーワードを置いた時
・真ん中にキーワードを置いた時
・一番下にキーワードを置いた時

結果は「一番上にキーワードを置いた時」が1番検索順位が上昇しました。
Google I/Oではこのような説明はされていないのですが、「最上部を最も重要視している」という事実は動画でも解説されており、更にSEOにおいても重要であると具体例で触れられています。

2.検索アルゴリズム

「ロングインストール」とは、インストールがどれだけ長く保たれているか、つまりどのくらいの期間アンインストールされていないか、を示しています。
このロングインストールは私たちが知る限り、Google Playの中で最も重要なアルゴリズムの1つです。
実際講演の中で触れられている言い回しとして、下記の様な言葉があります。「自分たちより検索ランキングが上位のアプリだが、レビューは少なく、また 評価数も自分たちより少ない(おそらくダウンロード数も少ないはずです)アプリがあったとします。自分のアプリにはタイトルなど必要情報が適切に入っているにも関わらず、なぜ順位が低いのか」の問いの解として、「ロングインストール」が重要ということが講演内で挙げられています。例えば、インセンティブ色の強い広告を配信しすぎると、GooglePlayの検索順位が落ちるような構造になっています。この部分に関しての詳細な記事は後日リリース予定です。

次に「フィードバック」の具体例としては、USで「YAHOO」と検索した場合、多くのユーザーはYAHOOかYAHOO MAILをインストールします。
一方で、日本で「YAHOO」と検索した場合は、多くは「YAHOO JAPAN」をインストールします。
Google Playでは、この事象を何度も学習することで、日本ではYAHOO JAPANアプリを1番目に、YAHOOアプリやYAHOO MAILアプリを2番目に表示するような仕様となっています。
ここはiOSの検索アルゴリズムで触れた「ユーザー行動=フィードバック」の図式が成り立ちます。
検索結果画面で出てきたアプリのGetボタンが押されることで、検索キーワードと結びつく、というのを何度も何度も学習し、ランキングを変えているのがiOSです。これと全く同じことがAndroidでも行われています。
すなわち、キーワードからのコンバージョンレートが高いと、ランキングが必然的に高くなるという仕組みになっています。

3.ストア内アルゴリズム

NEWの部分については、リリース後30日間のダウンロード数で決まるアルゴリズムになります。下図をご覧ください。

Google Playランキングの例

30日後のダウンロード数で決まるというのは、 新しく出したアプリ、例えば一例として図中にある「ねこ探し」というものがあったとしたら、ねこ探しがリリースされてから30日以内はNEWというランキングに載る、という意味です。
実は、この機能はゲームにしかありません。
上図の左側がゲームのボタンを押した時の画面、右側がアプリのボタンを押した時の画面なのですが、 右側にはNEWがありません。

これは推測ですが、ゲームの配信量/リリース量が非ゲームに比べてとてつもなく多いので、敢えてこういう措置をされたのではないかと思っています。
このNEWというボタンを押すと、アプリがずらっと並んでいますが、当時の仕様で30日(現在では少し長くなっていて40日~45日ぐらいまで)NEWのランキングに表示されるようになっています。

ちなみに、ランキングで1位になると、大量にオーガニックダウンロードが集まります。ゲームではおすすめが1番のトップページで、その次のタブにランキングがあります。
ここはものすごくトラフィックが多い場所なので、ランキングの上位にいればいるほどオーガニックの総量が増えます。つまり、Google Playのアプリをリリースした直後にNEWに乗ると、かなり嬉しいです。ただ、その嬉しい期間は最大でおおよそ30日〜40日です。
またNEWは純粋なダウンロード数だけでランキングが決まっています。
例えば、ねこ探しが日本に対してリリースしたとしたら、この恩恵は一生に一度しか受けられません。もし、もう一度恩恵を受けたい場合は、アプリを1回削除しリジェクトして、もう一度新しく上げ直さなければなりません。

次に、レビューについてです。
レビューや評価の順番をユーザーに関連できるように試している最中とありますが、現在では当たり前になっている「ユーザー評価を検索アルゴリズムに紐づけること」を12年前に試していたということになります。当時は同じデバイス、同じ国、同じ時間帯、 サークル(※当時、googleプラスというSNSサービスがあり、そのサークルに追加している人)というのも、考慮に入れていたようです。加えてユーザーが信頼している人が上の方に来るようになっています。ユーザーが信頼している人というのは、おそらくどこかにレビューが書かれた時に、それに対していいねが押されたり、フォローが押されたりしている、という意味合いも含まれていると推測されます。

4.ストア外アルゴリズム

外部リンク(リファラー)は、アンカーテキスト型の被リンクを受けると検索ランキングが上がるという内容です。下図をご覧ください。

Google Playアルゴリズムを考慮したリンクの例

これまで聞いたことがない方が多いかもしれませんが、私たちの調査では非常に重要なアルゴリズムの要素の一つになっています。
ストア外アルゴリズムは、iOSには一切ないもので、Googleならではのアルゴリズムです。順を追ってご説明していきます。

Google Playにウェブページからリンクする方法について、図中右手のようなアイコンをクリックすると、Google PlayやApple Storeの特定のページに飛ぶという様になることが多いと思うのですが、Google I/Oのスピーカーはそれではいけないと言っています。
具体的には、図の緑色でハイライトされてる部分がリンクになっている時、このようにキーワードを文字で記載して(アンカーテキストの状態で)リンクをGoogle Playに渡してもらわないといけないという解説がなされています。
先ほどのアイコンの場合、ただ画像情報くらいしか情報が渡されないので、何のアプリが押されるかは分かりますが、情報量としてかなり少ないです。
例えば、上図では「Version2.0 for Android devices」と記載がありますが、このテキストでリンクされた場合、Android devicesというキーワードで検索ランキングが上昇しやすくなるというようなことが起こります。
これは検索アルゴリズムにものすごくヒットする考え方で、かつGoogleならではの考え方になっています。

以上、Google I/Oでは4カテゴリー、7つのアルゴリズムが説明されており、1番大事なものはロングインストールであり、フィードバックなどその他のアルゴリズムも関係しているということをぜひご理解いただけますと幸いです。


Google Playコンソールヘルプについて

番外編として、Google Playコンソールのヘルプページについても触れておきたいと思います。
「Google Playでアプリを見つけてもらいやすくする」というページがあります。下図をご覧ください。

Google Playでアプリを見つけてもらいやすくする

Googleコンソールのヘルプページに掲載されている内容です。
「アプリのランキングは、評価、口コミ、ダウンロードなどの各種要因の組み合わせに基づいて決定されます。」という記載の1番上に、
「持続性がありユーザーにとって意味あるエクスペリエンスを築く」と書いてありますが、これは何かというと、ロングインストールのことを意味しています。

ロングインストールの割合が高ければ高いほど、ユーザーにとっては意味のあるエクスペリエンスだと Google Play側が判断して、検索順位を上げていきます。
このようにロングインストールは現在最も有効なアルゴリズムの一つになりますので、Google I/Oの内容と併せてぜひご活用いただけると幸いです。


以上、今回は「Google Play Storeの検索ランキング上昇に必要なこと」というテーマで、Googleが発表している公式な情報を中心にお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか。

次回記事では、私たちが独自に行った検証を基に、実際にどのような要素が影響を与えるのかをさらに掘り下げていく予定です!乞うご期待ください!

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それでは今回のまとめに入らせていただきます!


まとめ

✅Google Playの検索アルゴリズムには、Google I/Oで発表された公式情報がある
✅その中で最も有効なアルゴリズムがロングインストールである
✅iOSにはないGoogle Playならではのアルゴリズムが存在している(例:ストア外アルゴリズム)

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最後までお読みいただきありがとうございました。
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