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Apple Search Adsとは?|広告代理店が教える、ASAのメリットや始め方、基本の運用ポイントなど
毎週6億人を超えるユーザーが訪れると言われているApp Store。(*)そんなApp Storeに唯一広告を出稿できるプラットフォームが「Apple Search Ads」です。日本のモバイル市場ではiOSのシェア率が6割を超えており、ユーザー獲得を目指すのであれば是非配信しておきたい広告枠です。(**)
今回は年間100アプリ以上の広告・ASOを担当するリバティーンズが、Apple Search Adsの概要から基本の設定・運用までを徹底解説します!
「なぜ、Apple Search Adsをやるべきなのか?」「効率を良くするための設定は?」など、Apple Search Adsを開始する前に重要ポイントを押さえましょう。
* https://searchads.apple.com/jp
** https://gs.statcounter.com/os-market-share/mobile/japan
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App Storeの広告、Apple Search Ads とは?
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Apple Search Adsとは、App Storeに広告を出稿できるプラットフォームのこと。特に、検索結果の上位に表示できる広告枠「Search results広告」は多くのアプリが活用しています。
公式によると、App Storeには毎週6億人以上のユーザーが訪れているとされており、アプリ広告の基本媒体とも言えるでしょう。(***)
ここからは、Apple Search Adsの掲載場所やプラン、入稿クリエイティブなど開始前に知っておきたい概要をお伝えします。
*** https://searchads.apple.com/jp
プランは2種類
まずはじめに、Apple Search AdsにはBasicとAdvancedの2種類のプランがあります。プランの違いによって、課金方式や見れる指標が変わりますので、必ず確認しておきましょう。
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Apple Search Ads Basic
Apple Search Ads Basicは、簡単にアプリ広告を始めたい方におすすめのプランです。設定項目が少なく、簡単に配信できます。
ただし、キーワードごとの効果など配信結果を細かく確認することができないため、より詳細なレポートが欲しい場合には向いていません。
Apple Search Ads Advanced
Apple Search Ads Advancedは、自分でキーワードを入稿し、配信できるプランです。
Basicよりも設定項目が多いことから、配信までにいくつか手順を踏む必要があります。
事前準備は必要になりますが、Advancedには自分が出したいと思うキーワードに配信できることやキーワードごとの詳細なレポートが見れるといったメリットがあり、時間を割いてでも効率良く配信したい場合はこちらのプランがおすすめです。
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今回は、こちらのAdvancedのプランを前提に、Apple Search Adsの説明をしていきます。
掲載場所(広告クリエイティブ)は4か所
Apple Search AdsはApp Store内のあらゆる箇所に広告を出すことができ、22年11月時点では4種類の広告枠があります。
それぞれの広告枠について見ていきましょう。
1. Search results広告/検索結果
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Search results広告は、検索結果後の一番上に表示される広告枠で、Apple Search Adsのメインとなる広告枠と言えます。
ユーザーが検索した語句に対して広告を表示できるため、能動的に検索したユーザー=アプリを利用する意欲が高いユーザーにリーチできます。
今回は、多くのアプリで活用されている「Search results広告」を前提に進めていきます。
2. Search tab広告/検索タブ
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Search tab広告は、検索する前に表示される広告枠です。
ユーザーが検索する前にアピールすることができるため、多くのユーザーにリーチすることができます。
ここで表示できる項目は、アイコン・タイトル・サブタイトルのみになります。
【最新】2022年10月から「Todayタブ」「プロダクトページ」が利用可能に
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また、Apple Search Adsにて10月から新たな広告枠が追加されました!
新たに追加されたのは、Todayの「今日のアプリ」枠の直下に表示できる「Todayタブ」広告と、他アプリのプロダクトページ内「あなたにおすすめ」リストの最上位に表示できる「プロダクトページ」です。
リバティーンズでも複数案件で実施しておりますので、配信結果などは随時お伝えしていきたいと思います!
広告クリエイティブについて
Apple Search Adsのクリエイティブは、スクリーンショットは最大10枚、プレビュー動画は最大3枚まで追加できます。
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Search results広告としては、横型の場合は1枚目のみ、縦型の場合は3枚目までが表示されますので、表示されるクリエイティブ内でアプリの魅力を伝える必要があります。
また、割合としては少ないですが、クリエイティブなしのパターンが出ることがあります。
カスタムプロダクトページ(CPP)、In App Events(IAE)などの新機能も
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さらに、昨年から開始となったカスタムプロダクトページなどを利用することで、キーワードに合わせたクリエイティブを表示することができるようになりました。
カスタムプロダクトページとは、検索語句に合わせて異なるクリエイティブを表示できる機能で、ユーザーのニーズに合った広告を表示できるためCTRやCVRの上昇が見込めます。
▼カスタムプロダクトページ(CPP)についてはこちら
なぜ、Apple Search Ads を始めるべきなのか?
まだアプリ広告を始めていない方からすると、「なぜApple Search Adsがよく使われているの?」「選ばれる理由はなに?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
弊社ではさまざまな媒体でアプリ広告を配信していますが、その中でもApple Search Adsを利用する理由には以下が挙げられると考えています。
1. Google Play Storeと比較して、市場が大きい
2. 良質なユーザーを獲得できる
3. 他媒体に比べて、CVR・課金率などが高い傾向にある
4. キーワードごとの効果を確認できる
5. 細かなターゲティング設定が可能
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
1. Google Play Store と比較して、市場が大きい
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また、Apple Search Adsを選ぶ理由として、日本での市場規模が挙げられます。statcounterのデータによる(****)と、日本ではモバイル端末のうち約65%がiOSを使用しているとされています。
iOSが半数以上を占めていることから、iOS端末のアプリ入手プラットフォームであるApp Storeで広告を出すことは大きなメリットがあると言えるでしょう。
**** https://gs.statcounter.com/os-market-share/mobile/japan
2. 良質なユーザーを獲得できる
検索広告であるApple Search Adsは、自ら検索しているユーザーへリーチできることから他媒体に比べてユーザーの質が良いということが言えます。
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Googleアプリキャンペーンの場合は配信面が多いというメリットがあり、Google Play Store内だけでなく、GDN・YouTubeにも配信できます。検索広告ではないGDNやYouTubeは、Google Play Store内の広告と比較すると配信効率が低下しやすくなります。
そして、Googleアプリキャンペーンは機械学習で広告を配信することから、検索・GDN・YouTubeといった配信面の割合を出稿主がコントロールすることができず、検索広告のみで配信するApple Search Ads(Search results)と比較するとユーザーの質が落ちやすくなります。
(リバティーンズでは、検索面の割合を最大化するノウハウを用いて、効率重視の運用をしています)
3. 他媒体に比べて、CVR・継続率などが高い傾向にある
上記の内容から、Apple Search Adsは比較的ユーザーの質が高いため、CTR・CVRの上昇、インストール後のROAS・リテンション率の上昇に繋がりやすいといったメリットがあります。
一例ではありますが、Apple Search AdsとGoogleアプリキャンペーンのAndroid配信、iOS配信を比較したときの配信結果が以下になります。
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4. キーワードごとの効果を確認できる
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前述したようにApple Search Ads Advancedでは、キーワードごとのインプレッション数、タップ数、インストール数などを細かく確認することができます。
Apple Search Adsを配信して効率のよいキーワードを洗い出し、徐々に配信効率を上げていく運用ができるのもメリットです。
5. 細かなターゲティング設定が可能
さらに、Apple Search Adsでは細かなターゲティング設定ができることも特徴の一つです。
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まだアプリをインストールしたことがない新規ユーザーに向けて配信することや、サービスを展開している地域にのみ広告を出すことができます。
ターゲティングの判別自体をAppleIDや過去のApp Storeでのダウンロード履歴から行っているため、必ずしも正確なターゲティングとは言えませんが、ある程度ターゲットを絞って配信できる点では効率良い配信に繋がるでしょう。
Apple Search Ads の始め方
ここまでApple Search Adsの特徴をお伝えしてきましたがイメージできましたでしょうか?
ここからは早速やってみたいと思っている方へ向けて、Apple Search Adsの始め方についてご説明します。
Apple Search Ads Advancedはキーワード単位で運用できることから、Basicに比べて設定項目が多いため一つずつ見ていきましょう。
1. アカウントの作成
まずはアカウント設定を行いましょう。
ここでは、連絡先や支払方法の情報などを登録します。
詳しくはこちら:https://searchads.apple.com/jp/help/get-started/0004-set-up-an-account
2. キャンペーンの作成
アカウント設定ができたら、キャンペーンを作成しましょう。
Appleでは以下の4つのキャンペーンを作成することを推奨していますが、リバティーンズでは一般キーワードのキャンペーンをカテゴリごとに細分化し、4つ以上のキャンペーンを作成することをおすすめします。
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細分化してキャンペーンを作成することで、キーワード・広告グループ単位よりも大きな粒度でどのカテゴリと親和性が高いか?を確認することが可能です。
またキャンペーンごとに1日の予算を設定できるため、より細かな予算設定ができる点もメリットです。
検索マッチキャンペーン(調査キャンペーン)を作成する
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検索マッチとは、アプリと関連性が高いと判断したキーワードにて自動配信をしてくれるApple Search Ads AdvancedのSearch resultsの機能です。
キーワードを入稿せずに、検索マッチをONにすることで自動的にキーワード拡張が可能です。検索マッチをONにした調査キャンペーンを作成することで、効率と拡張のバランスが取れた配信ができます。
※検索マッチ以外のキャンペーンでは、検索マッチをOFFにすることをおすすめします。
3. 広告グループの作成
キャンペーンの作成後は、広告グループの作成に入りましょう。
1キャンペーン=1広告グループと考えている方もいらっしゃると思いますが、カテゴリをさらに細分化する中カテゴリとして複数の広告グループを作成すると便利です。
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前述したカスタムプロダクトページは広告グループごとに適用できるため、ユーザーの属性によってグループを作成しておくことをおすすめします。
また、Apple Search Adsの特徴のひとつであるターゲティング設定も広告グループごとに設定できますので、明確なターゲットが決まっている場合は広告グループ作成時に登録しておくと良いでしょう。(ターゲティング設定は後から変更可能です)
4. キーワードの入稿
広告グループの作成時にキーワードを入れます。
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キーワードのマッチタイプには、完全一致、部分一致の2種類があります。
部分一致は入稿キーワードの表記ゆれ、順番の違うキーワードまで含まれるため、キーワード拡張を目的とする場合には良いですが、その分CTR・CVRの低下が起こる可能性があるため完全一致での入稿をおすすめします。
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ただし、入稿したキーワードが少なく、かつ完全一致にしている場合はインプレッションが発生しにくい可能性があります。完全一致にしたことで費用が出ない場合は、入稿キーワードを増やすなどの対策をしましょう。
5. 配信開始
キーワードの設定が終了したら、いよいよ配信開始になります。
キーワード入稿後、手動で一時停止にしない場合はそのまま配信されます。
Apple Search Adsでは実際に配信を開始してから反映されるまでには時差があります。設定が瞬時には反映されず、おおよそ4~6時間かかるため、それを想定して配信時間を設定しておく必要があります。
効率よく運用するために押さえておきたいポイント5選
ポイント1. 入札単価が高すぎないか?
入札単価が高すぎる場合、CPCが上昇し、CPIも高くなる傾向にあります。
ただしCPIの高騰を恐れて低単価で入札をしていると広告が表示されないため、推奨入札範囲と配信状況を見てキーワード毎に入札調整を行うことをおすすめします。
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ポイント2. 無駄なキーワードで配信されていないか?
配信を開始してから、定期的にキーワードの配信状況を確認します。
他のキーワードに比べてCPIが高いキーワードに関しては、入札調整をする必要があります。
またインプレッション数が発生していないキーワードに関しては競合に入札負けしている可能性が高いため、入札単価を上げてから配信効率の良いキーワードかどうかを確認する必要があります。
ポイント3. 検索マッチを活用できているか?
推奨キャンペーンの中に、検索マッチをONにした調査キャンペーンがある場合、時折検索語句の中身を確認する必要があります。
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検索マッチ機能は入稿キーワードに関わらず自動配信をする機能であるため、キーワード拡張ができる一方で配信効率が悪化することも予想されます。
「検索語句」にて表示されたキーワードを細かく見れるため、効率の悪いキーワードは除外設定をしましょう。
ポイント4. ターゲティング設定ができているか?
ターゲットを絞ることができるアプリに関しては、ターゲティング設定をしっかり行うことが重要です。
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ターゲットの例
・配車アプリ:関東限定で配車している場合、「地域:関東」に設定する
・マッチングアプリ:課金プランが男性用のみの場合、「ユーザー属性:男性」に設定する
など
また、ターゲティングを利用した除外設定を行うことができるため、一部地域で配信したくないといった場合も除外設定をしてみると良いでしょう。
ただし、前述した通りターゲティングは正確とは言えないため、まず初めはターゲティング設定をしていない広告グループとターゲティング設定をした広告グループをテスト配信し、どちらが効率がよいのかを確認することも重要です。
ポイント5. AdjustやAppsFlyerなど、SDKを活用してログイン後のユーザー行動を追えているか?
最後に、Apple Search Ads上での効果だけでなく、ログイン後のユーザー行動を追いながら運用をすることが重要です。
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アプリによってKPIが変わりますが、ROASやリテンション率がKPIになる場合、AdjustやAppsFlyerといったSDKを導入してユーザーがのインストール後の行動をチェックする必要があります。
インストールまでの効率が良いキーワードであっても、インストール後はすぐに離脱してしまうのであれば、インストール単価が多少高くても課金率の高いキーワードに配信するべきでしょう。
このように、アプリの目標に合わせてSDKを活用して本当の配信効率を上げていく施策が重要です。
Apple Search Adsを配信してみましょう!
今回はApple Search Adsの基本情報と設定、運用ポイントをご説明しましたが、いかがでしたでしょうか?日本で高いシェアを誇るiOSで、広告を効率よく配信してみましょう。
また、リバティーンズでは、ASAの設定~高度な運用までをすべて自動で行うASO機能搭載型の広告自動配信SaaS「V.O.X(ヴォックス)」を提供しています。細かな調整を行うリソース・ノウハウがない、PDCAの回し方が分からないという方は、ぜひ一度ご相談ください。