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【今日から使える!】ROASやLTVとは|アプリ広告の用語をわかりやすく解説! ‐後編‐

前編の記事では、「表面的な理解だけでなく、指標に沿って適切なアクションをする」ことを目的に、CPIやCVRなどの指標と変化要因などを説明しました!

今回は、前回紹介しきれなかったDAUやROASなど、インストール後の評価につながる指標をメインに解説していきます💡

まだ前編記事を読んでいない方は、前編記事から読み進めるとより理解が深まりますよ!
前半記事はこちら ↓ 

※この記事はアプリマーケティングに則した説明となります。一般的な広告運用とは定義が異なる場合がありますのでご了承ください。

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1. DAU/MAUとは

DAU・MAUとは、ある期間内のアクティブユーザー数のことです。

アクティブユーザーとは、アプリを利用しているユーザーのことで、インストール後に実際にそのアプリが利用されているのか?を知ることができます。

ほとんどのアプリは、インストールだけでなくアプリを利用してもらうことで収益が得られるため、ユーザーの利用実態を測るDAU/MAUはマーケターが注視すべき指標です!

DAU/MAUの違い

それでは、DAU/MAUの違いと評価に適したアプリジャンルについて見ていきましょう。

【DAU】
DAUとは「Daily Active User(デイリーアクティブユーザー数)」の略語で、1日あたりのアクティブユーザー数を表します。

1日に複数回起動することが多いアプリで用いられやすく、SNSやゲームアプリ、マンガアプリなどが挙げられます。

【MAU】
MAUとは「Monthly Active Users(月間アクティブユーザー数)」の略語で、1か月あたりのアクティブユーザー数を表します。

1か月に複数回起動することが多いアプリで用いられやすく、ECアプリ・旅行予約アプリなどが挙げられます。

このように、アプリジャンルによって見るべき指標が違い、「DAUは少ないがMAUは多い」など比較する指標によって数値も異なるため、アプリジャンルに適した指標を確認しましょう!

※お気づきの方もいるかもしれませんが、1週間あたりのアクティブユーザー数を示した指標は「WAU(Weekly Active Users/週間アクティブユーザー数)」と表します!

DAU/MAUを増やすには?

では、DAU/MAUを増やすためにはどのような対策をすべきでしょうか?

ここでは、アプリマーケティング研究所の事例を用いて、多くのアプリに共通して行うべき施策2つをご紹介します!

①プッシュ通知を許可してもらう
アプリ名:グノシー
ニュースアプリの「グノシー」では、ユーザーの利用時間に大きく偏りがあり、プッシュ通知を送っている時間帯と一致しているという結果が出ています!

そのため、初回起動時にプッシュ通知を許可してもらい、継続的にユーザーへアプローチできる方法を確保しておくことが大切です。

より詳しくチェックしたい方はこちら:
https://markelabo.com/n/n2c3273108ba1  /アプリマーケティング研究所

②UIの改善
アプリ名:ミーニュー
最長1週間の献立を作ることができるアプリでは、デフォルトの献立作成日数を1日→7日に変更したことで、45日間に30日以上つかった人が2.3倍になっています!

これは、献立を考える際や買物をする際に、”1週間分”を目安にする家庭が多いことが挙げられるようです。

このように、利用するユーザーの使い勝手を考えてUIを変更することで長く定期的に利用してくれるユーザーを増やすことに繋がります。

より詳しくチェックしたい方はこちら:https://markelabo.com/n/n29d0b940fe7b /アプリマーケティング研究所

上記2つだけでもDAU/MAUの増加に重要な対策と言えますが、アプリのジャンルやユーザーの特徴に合わせて、対策していくことが必要です。

2. リテンション率とは

リテンション率とは継続率のことで、
アプリをインストールした日を起点として、数日後にアプリを利用しているユーザーがどれくらいいるか?を表します。

リテンション率
=(〇日後のアクティブユーザー数÷インストール件数)×100

例えば、4月1日のインストール件数が500件、14日後(4月15日)のアクティブユーザー数が100人だった場合、14日後のリテンション率は20%です。

【計算方法】
14日後リテンション率
=(4月15日のアクティブユーザー数÷4月1日のインストール件数)×100
=(100÷500)×100
=20(%)

このことから、4月1日にアプリをインストールしたユーザーのうち、20%が14日後もアプリを利用し続けているということが分かります。

また、ここでは14日後のリテンション率を算出しましたが、アプリ広告の場合は1日、3日、7日、14日後のリテンション率を評価することが多いです。

3. ARPU/ARPPUとは

こちらは、ユーザー1人に対する収益を表す指標であり、日ごと/月ごとについては日次ARPU/月次ARPUなどと記載します!

では、2つの違いを見ていきましょう。

【ARPU】
「Average Revenue Per User」の略語であり、ユーザー1人あたりの平均収益を表します。

ARPU=売上÷ユーザー数

【ARPPU】
「Average Revenue Per Paid User」の略語であり、課金ユーザー1人あたりの平均収益を表します。

ARPPU=売上÷課金ユーザー数

例えば、1日の利用ユーザーが5万人、課金ユーザーが500人、売上が50万円だった場合、日次ARPUは10円、日次ARPPUは1,000円です。

【計算方法】
日次ARPU
=50万円÷5万
=10(円)

日次ARPPU
=50万円÷500
=1,000(円)

またこの時、利用ユーザー5万人に対し課金ユーザーが500人のため、課金ユーザーへの転換率は1%となります。

さらに、ARPUが高い場合の要因として「課金者が多い」または「ARPPUが高い(=一人あたりの課金額が大きい)」ことが挙げられ、どちらによるものなのか考慮する必要があります。

4. LTVとは

LTVとは「Life Time Value」の略語で、1ユーザーが生涯を通じてもたらす収益を表します。

この指標を把握することで、CPIをいくらに設定するのが妥当か?の判断材料になります!

LTVの計算方法は、基本的にARPU÷離脱率で求めることができ、例えばARPU500円で、離脱率20%のアプリのLTVは2,500円です。

【計算方法】
LTV
=500円÷0.2(=20%)
=2,500(円)

ここで100%の収益を回収する場合は、CPI¥2,500以内に留める必要があり、CPIの許容値を知るための重要な指標となります!

ARPUとの違い

ARPUは1ユーザーあたりの平均収益を示す指標ですが、全ユーザーが必ず長期的にアプリを利用するわけではなく、途中で利用をやめることが考えられます

この離脱するユーザーを考慮した、1ユーザーあたりの平均収益がLTVであると言えます。

5. ROASとは

ROASとは、「Return On Advertising Spend」の略語で、広告の費用対効果を表します。

広告費に対して、売上としてどれだけ回収できているかを表すため、回収率とも言われます!

前編で紹介したCPIでは、どれくらいの費用でインストールを獲得できたかが分かりますが、ROASによってインストール後の課金や広告視聴によって実際に売上が出ているのかを測ることができます。

例えば、広告費として1か月で100万円を使用しており、売上が200万円だとすると、ROASは200%です。

【計算方法】
ROAS
=(アプリによる売上÷広告費)×100
=(200万円÷100万円)×100
=200(%)

この指標は、広告費の目安にすることができ、
ROASが100%を切った場合は、広告費などの投資に対して売上で回収できていないということになるため、広告費のかけ方を見直す必要があるかもしれません。

また、ROASの考え方として、当月ROASだけでなく、2か月後、3か月後、4か月後のROASを追っていくケースも多く、どれくらいの期間で広告費を回収するべきなのか、の設計が必要です。

ARPU/ROAS/CPIの関係

また上の式以外に、ROAS=ARPU÷CPIで計算もでき、3つの指標の関係性を理解しておくと良いでしょう。

※ROAS、ARPUについては期間を合わせる必要があります。

例えば、月次ARPUが¥300、CPI¥150のアプリだった場合、1か月ROASは200%となります。

このとき、広告のKPIを1か月ROAS 300%としているアプリの場合は目標未達となるため、
・CPIを下げるためのアクションをする(前半記事で紹介)
・ARPUが上昇するようにアプリ内の改善を行う
などの対策を打つことを考えましょう。

このようにROASはCPIやARPUなどの指標によって算出される数値であり、目標と比較して良い数値であるか?を判断することで次のアクションを考えるための要素になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
前編・後編にわたり、アプリ広告に関わる指標を紹介してきました!

ぜひ、前編で紹介した管理画面上での数値・用語と合わせて、実際の広告運用に活用してみてください!

また、この記事が参考になったという方は、ぜひ“❤️(スキ)”を押していただけますと嬉しいです!

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