【解説】App Storeに追加されるマーケティング新機能3つ
ついにiOS15が昨日リリースされましたね!
3つの新機能について「何それ知らない…」と思ったアプリ開発、アプリマーケティングに携わる方!
この記事を読んで新機能について一足先に詳しくなっておきましょう!
「もう知ってるよ」という方も、どんな機能かおさらいしていきましょう!
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筆者の自己紹介
はじめまして!リバティーンズでデザイン業務を担当している寺田と申します。
弊社の強みであるアプリ広告・ASO領域において、デザイナーとしてApp Store/Google Playストアの機能をフル活用しながらお客様のアプリの魅力を伝えられるようストア情報の改善などに日々取り組んでおります。
ストアの状況やアルゴリズムは日々変化していくため、その調査や機能活用のための研究も担っております!
以下で、今回新しく追加される機能について調査した結果をお伝えしていきます!
■Product page optimization
なななんと!ついにApp StoreでもA/Bテストができるようになるんです!🎉😭
これまでApp StoreではA/Bテストができなかったので、前後比較をしたりGoogle Playストアの「ストア掲載情報のテスト機能」を使ったりしてストアクリエイティブの改善をしているケースが多かったと思います。
App StoreでA/Bテストができるようになることで、これからのストアクリエイティブの改善手法は大きく変わることになりそうです。
・テスト可能な要素
・アイコン
・スクリーンショット
・プレビュー動画
・プロモーションテキスト
の4つの要素でテストが可能で、テストパターンは最大3つ設定可能です。
・審査はどうなっている?
アイコンのテストを行う場合のみ、現在公開中のアプリバージョンのバイナリにアイコンアセットを含める必要があり、アプリの新しいバージョンの提出が必要になります。
スクリーンショット・プレビュー動画・プロモーションテキストのテストを行う場合は、App Reviewによる確認はありますが、新しいバージョンを提出することなくテストを開始できるようです。
・その他にできること
・表示割合の調整
と発表されています。
・テストパターンをホームに表示
テスト中に通常のアイコンとテストパターンのアイコンがある場合、ダウンロード時に表示されていたアイコンがホーム画面に表示されるようになるんです!
このような機能があるため、「Product page optimizationでテスト可能な要素」で紹介した通り、アイコンのテスト開始の際にはバージョン提出が必要なようです。
・特定のローカリゼーションでテスト可能
複数のローカリゼーションでアプリを配信している場合、特定のローカリゼーションでのテストが可能です。
・小規模なテストから始めて、良い結果が出たパターンを他のローカリゼーションに反映する。
・ローカリゼーションによって反応の良いストアクリエイティブに差があるのか検証してみる。
なんて検証ができたら面白そうですね!
・最大90日間のテスト実施期間
・モニタリング指標
・インプレッション数
・ダウンロード数
・コンバージョン数
・ベースラインに対する各処理の改善度などの指標を含む結果
これらの指標がモニタリング可能です。
・Google Play ConsoleのA/Bテスト機能との比較
Product page optimizationとGoogle Play ConsoleのA/Bテスト機能はほぼ同じ機能を持っていると言えそうです。
しかし、モニターできる指標の多さはProduct page optimizationが圧倒的に多いようです。
参考:プロダクトページの改善 - App Store - Apple Developer
ストア掲載情報のテスト機能を活用する - Google Play
■In-App Events
そもそもIn-App Events(App内イベント)とはスポーツの試合、新作映画のプレミア上映やライブストリーミングなどのことです。
In-App EventsをiOS,iPadOSのApp Storeで直接見つけられる「イベントカード」機能が実装されます!
イベントカードは一度に最大10件まで承認済みのものを登録可能で、
App Storeで一度に公開できるイベントカードは最大5件です。
・App Storeでイベントカードが表示される場所
引用:App内イベント - App Store
In-App Eventsを設定すると、アプリをダウンロード済みか未ダウンロードかで検索結果の表示が大きく変わりそうですね。
・イベントカード設定に必要なメタデータ
※WWDC21での内容や機能紹介ページにおいて明言はされていないが、イベントカードとイベント詳細ページでは画像の表示サイズが異なり、画像自体も異なるものを設定可能とみられる。
・イベントバッジの詳細
イベントカード設定に必要となる「イベントバッジ」にはいくつかの種類があり、イベントごとに最も適したものを選択するようです。
・イベント詳細の追加
・モニタリング指標
・イベントカードのパフォーマンス
・インプレッション数
・イベントページの閲覧数
・インストール数
などをモニタリング可能です。
・In-App Eventsの公開からアーカイブまでの流れ
イベント期間前後の流れが分かりにくかったので、時系列で整理してみました。
参考:Meet in-app events on the App Store - WWDC21 - Videos
App内イベント - App Store
■Custom Product Pages
最大35パターンのデフォルトの商品ページとは異なるクリエイティブがストア掲載可能になる機能です。固有のURLを発行することが可能なため、特定のユーザーをカスタムしたストアページに誘導できます。
この機能はApp Storeの外部から遷移したユーザーへのアプローチとして効果的な機能となりそうです!
カスタムできる要素
・プレビュー動画
・スクリーンショット
・プロモーションテキスト
詳細
・35個までCustom product pagesを作成可能。
・各バリエーションページに直接遷移できるユニークURLを発行可能。
・アプリケーションのアップデートとは別に審査に出すことができ、アップデート不要。
・モニタリング指標
・インプレッション数
・ダウンロード数
・コンバージョン率
・収益
・保持率
・各カスタム製品ページのリテンションデータ
・各カスタム製品ページの有料ユーザー1人あたりの平均収益を測定
これらの指標をモニタリング可能です。
参考:Get ready to optimize your App Store product page - WWDC21 - Videos - Apple Developer
■まとめ(と感想)
IProduct page optimization(A/Bテスト機能)の登場によって、全てのアプリにおいてストアクリエイティブのPDCAを回しやすくなりますね。
スピーディなストア改善が可能になったことでApp Storeに並ぶクリエイティブはさらに魅力的になっていきそうです!
また、In-App Events,Custom product pagesの登場によって、ユーザーにとって関連性が高く、効果的なプロダクトページを提示できるようになりそうですね。
例えばVODアプリでは、In-App Eventsのイベントカード機能を使用し新作発表をイベント化することで、盛り上がりを演出できそうだと感じています。
サブスクリプションを停止している既存ユーザーが復帰するきっかけとなったり、新規ユーザーがスクリーンショットの情報に加えて、イベントカードでアプリへの興味を深めるきっかけとなるのではないでしょうか。
Custom product pagesに関してはどのジャンルのアプリにも工夫次第で大きな効果をもたらしそう!とは思うのですが、個人としてはECアプリにとても強い効果があるのではないかと感じています。
ストア外の広告で魅力的な商品を見つけて、その広告からストアに遷移した際に自分好みの商品がスクリーンショットに並んでいたらとても魅力的なECアプリだと強く感じるはずです。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます!
これからApp Storeの最新情報やさまざまな検証を行った結果などを記事にしていく予定です。ぜひ楽しみにしていてくださいね!
早速ですがProduct page optimization(A/Bテスト機能)がリリースされ次第、すぐに設定手順を記事にして皆様にお届けする予定です!
最後になりますが、弊社はアプリ集客の専門パートナーです。iOS、Androidいずれも対応可能ですので、アプリ広告やASO施策などでお困りでしたらお気軽にこちらへお問い合わせください!
では、またすぐお会いしましょう👋
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