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ASA(Apple Search Ads)のビュースルーコンバージョンについて

いつもASO対策の教科書をご覧いただき、誠にありがとうございます!

日本時間2024年7月17日よりApple Search Ads(以下ASA)においてビュースルーコンバージョン計測が利用できる様になりました。この数値に関して考察していきたいと思います。

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Appleからのリリース

Appleからのリリースには、

”新しいレポート指標を活用し、より多くの情報に基づいてキャンペーンの最適化に関する意思決定を行いましょう。タップ数を測定することは重要ですが、それだけでは全体的なパフォーマンスを把握するには不十分です。Apple Search Adsのダッシュボードで、ビュースルー、タップスルー、合計の各指標を確認できるようになったため、一つひとつのインプレッションがキャンペーンのパフォーマンスにどのような影響を与えているかを知ることができます。”

Apple

と記載されています。

つまり、広告配信を行う意思決定の要素として、新たにビュースルーコンバージョンの機能が追加されたと記載されています。

~変更点~

ASAの管理画面には、例えば上記の様な「インストール(合計)」「タップスルー」「ビュースルー」という項目が表示可能になりました。

1.タップスルー
従来通りのASA広告がタップされてから、インストールに至った数を意味します。これは例えば下記画像の赤枠をタップしてインストールに至った数になります。また、仮にタップをしなくても広告が表示された後、直接Getボタンを押下してダウンロードした場合もタップスルーに含まれます。

2.ビュースルー
ASAの広告を表示したものの24時間以内にタップしなかったユーザーによるインストールの数になります。例えば、下記を御覧ください。

①赤枠のTodayタブの広告を表示・閲覧。その時点では広告の閲覧のみを行いインストールを行わない
②時間が経過し、検索など別のアプリ発見手段で閲覧したアプリに再度到達
③その後、インストールした場合
④ASA管理画面のビュースルー項目に1インストールが計測される

3.インストール(合計)
上記タップとビュースルーのインストールの合算の数値がASA管理画面で閲覧可能

~ASAビュースルーコンバージョンの特徴~

  • ビュースルーコンバージョンはApple Search Adsの配信面である、「App Store検索結果」「Today Tab」「検索タブ」全てに適用されます

  • ビュースルーコンバージョンが発生した場合でも従来通りの、広告をタップした場合に費用が発生(※広告の閲覧では広告費は発生しません)

  • タップスルーは30日のアトリビューション期間で、ビュースルーは1日のアトリビューション期間(※アトリビューション期間の変更不可)

~ASAビュースルーコンバージョンの意義~

では、ビュースルーコンバージョンが取得できる様になった意義は何でしょうか?例えば下記の様な例があげられます。

Todayタブなど認知特性を持つ広告効果の可視化:
これまでTodayタブの様な、広範囲なリーチを促す様な広告枠が、実際にどれほどアプリの直接的なインストールへ貢献しているかの測定はこれまで困難でした。TodayタブはApp Storeの一番最初のページに露出される広告枠です。この広告枠に表示されると膨大なインプレッションが獲得できますが、これまでは認知をされたとしても、実際にクリックされ、インストールへ直接的に繋がっている広告のみしかこれまでは測定が出来ませんでした。ビュースルーコンバージョンの登場によって、Todayタブから起こる24時間以内の間接的なアシスト・インストールも把握可能になるため、広告枠の本当の影響度合いを図ることが出来ます。

各ASA広告のオーガニックへの貢献可視化:
次の意義はキーワードごとのオーガニックユーザー貢献の度合いを測定できる事です。下記は、実際のASA管理画面と実データになります。

ご覧頂くとわかる様に、インストール(合計)がタップよりも多くなっている事がわかります。これは実際に検索結果に広告が表示された際のキャンペーンです。検索画面で広告が表示され、その時点ではダウンロードせず、24時間以内に何らか理由で、再度ユーザーがインストールを行っているユーザーが多数いる事がわかります。この意味で検索連動型広告自体がオーガニックユーザーに対して一定の認知の役割を果たし、インストール行為へのアシストを行っている事が言えます。

また、オーガニックへのキーワードがもたらした貢献度を測る上での注意点としては、ビュースルー項目に表示されている全てのインストールがASA広告を見た結果、発生しているとは言い切れません。一度ASA広告を見た後、別のfacebookなどの広告媒体に接触、インストールを行った可能性もあるからです。その場合は、ビュースルーのユーザーとfacebookのユーザーとが重複しています。こう言ったことも考慮して、キーワード広告がもたらすオーガニックへの貢献度を把握する必要があると言えます。

高度なキーワード分析とASO対策への応用:
下記の画像を再度御覧ください。

ご覧いただくとお分かり頂ける様に、ビュースルーコンバージョンの方が、タップスルーコンバージョンよりも大きくなっています。この傾向を持つキーワードが意味するのは、ASAを配信しているキーワードを見てすぐにインストールせず広告を見て、後に該当アプリに何らかの方法で到達しているユーザーが多いと言う事です。一度何かを比較検討して戻って来ている可能性もあります。

例えば、このキーワードが一般的なキーワード「旅行 格安」などの場合は、他の旅行アプリと比較検討した結果、再度該当アプリに戻って来ていると言えます。また、これが競合キーワードである場合、とても相性の良い類似したアプリだとユーザーが認識しているキーワードである可能性が高くなります。

いずれの場合でも、キーワードとの相関性が高いと言えます。一見、単純なインストール計測ではこれまで見ることの出来ない分析もビュースルー計測で可能になっていると言えます。この事実をASO対策に応用は可能だと考えています。


以上、今回はASA(Apple Search Ads)のビュースルーコンバージョンについてというテーマについて進めてきましたがいかがだったでしょうか。
本記事についてご不明な点などございましたらお気軽に編集部までお問い合わせください!

また無料のASO勉強会なども随時企画しておりますので、ご興味をお持ちの方は弊社ホームページCONTACTよりご連絡いただけますと大変幸いです!

それでは今回のまとめに入らせていただきます!

まとめ

✅広告配信を行う意思決定の要素として、新たにビュースルーコンバージョンの機能が追加された
✅導入意義の一つは、Todayタブなど認知特性を持つ広告効果の可視化である
✅もう一つの導入意義は、高度なキーワード分析とASO対策への応用である

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最後までお読みいただきありがとうございました。
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