ASOの専門家が教える!App Annieの効果的な使い方 3選
はじめまして。リバティーンズでSales&Marketingを担当している宇野と申します。
タイトルにもある通り、今回はApp Annie Japan株式会社とのタイアップ記事になります。「App Annie」はスマートフォンアプリの市場データを分析できるツールで、アプリプロモーションをおこなっていく上で欠かせないツールの一つかと思います。
本記事では、10年以上ASOを研究し自称”日本一ASOに詳しい”弊社が、日ごろどのようにApp Annieを活用してASO対策やApple Search Ads(以後ASAと略)の効果改善をしているかを解説します。ASOとASAの改善したいシチュエーション別に記載しているので、皆様のお困りの点に沿って読んでいただければ幸いです。
※2021年12月時点での情報となります。
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ASOとは?
ASOという言葉を知っていますか?
一言で言うとアプリストアの最適化の事ですが、弊社では大きく分けて下記2点をASOと定義しております。
①App StoreやGoogle Playにおける検索順位上昇施策
②スクリーンショットやアイコン改善によるCVR改善施策
①はウェブのSEO対策を知っている方でしたらイメージしやすいかもしれません。例えば、App Storeで「映画」と検索した際に5番目に表示されるアプリよりも一番上に表示されるアプリの方がクリック率が高いのは想像できるかと思います。ですのでシンプルに注力したいキーワードで検索順位を上げましょうという話です。
弊社の順位上昇施策の大枠の方針は、【タイトル】・【サブタイトル】・【メタキーワード】に設定されているキーワードが検索インデックスの対象になるため、注力したいキーワードを上記3つに入れましょうという方針です。(他にも複数の要素があるのですが、今回は割愛させていただきます。)
②は順位を上昇させるだけではなく、インプレッションからのインストール率を上昇させるために必要な施策の全般を指します。具体的な要素として、アプリストアのスクリーンショット・アイコン・レビューなどがあります。
詳しくはまた別記事にて解説したいと思っています。
ここまでおおまかにASOについて分かっていただけたと思うので、ここからシチュエーション別での分析や改善方法について解説します。
シチュエーション①:競合アプリに順位を抜かれた要因を探りたい。
アップデートによるバグやASO変更など直近で実施していないにもかかわらず、順位が下がった場合は競合の変化が原因である場合があります。今回は、競合の変化を追う際に見るべきポイントをお伝えします。
1,ASOの変化
まずは、直近で競合がASOテキストやストアクリエイティブをアップデートをしているかどうかを確認しましょう。App Annieの「タイムライン」ではタイトル・サブタイトルやスクリーンショットなどの変化を追うことが出来ます。アップデートによってそれらの変更があった場合は、変更した日付とBefore/Afterを確認することが出来るので、それを元に分析を進めましょう。主に見るべきポイントとして、タイトル・サブタイトルの場合は「主要キーワードが追加/削除されていないか」「語順に変化はないか」などを見ると良いでしょう。アイコン・スクリーンショットの場合はデザインの変更だけではなく、訴求文言に変化があるかも確認しましょう。アイコン・スクリーンショットだけでCVRが10%以上改善することもあり、それに伴いインストール数が増加し順位が上昇することもあります。
2,リテンションの変化
App Annieの「Usageデータ」ではアプリの「起動率」や「アクティブユーザー数」なども確認する事ができます。「起動率」や「アクティブユーザー数」は間接的に検索順位上昇に寄与するので、定期的に競合の状況を確認しましょう。競合にASOの変化がないにもかかわらずアクティブユーザー数が急激に増えていたことで、自社アプリの順位が落ちてしまったというケースもよく見受けられます。
3,ダウンロード数の変化
ダウンロード数の上昇率なども検索順位に重要な要素になります。App Annieの「ダウンロード数と収益」ではダウンロードの推移を確認することが出来ます。もし競合のアプリが直近でダウンロード数が急激に増えている場合は、しっかりと要因分析をしましょう。
例えば下記の理由が考えられます。
①有料広告を増やしている
App Annieの「広告経由ダウンロード」で確認が出来ます。
②直近ストアでフィーチャーされた
App Annieの「フィーチャー」でいつどの項目でフィーチャーに取り上げられたかをみる事が出来ます。
③コラボ・キャンペーンなどのイベントを実施している
アプリの公式TwitterやHPなどで紹介されているケースが多いので確認しましょう。
④CMやテレビで紹介された
GoogleやTwitterで「(アプリ名) テレビ」など検索すると出てきます。
シチュエーション②:ASAのCPIが高い。競合の入札状況を確認し最適な入札戦略を立てたい
App Annieには「有料キーワードSOV」という機能があり、ASAを配信するうえで、必須な機能といっても過言ではありません。有料キーワードSOVとは、キーワードに対する有料広告のインプレッションシェアをランキング形式で見れる機能です。これを確認することにより、ASAでどのくらい金額で入札をすれば、ASAのオークションに勝つことができるのかを把握することが出来ます。そのほかにも、下記情報も得られます。
・競合アプリの方針:アプリによって入札の戦略が異なります。例えば土日は入札を強めたり、月末は入札を弱めたりと大枠の方針が決まっているケースが多いです。そこで競合のアプリの有料キーワードSOVを定期的にトラッキングする事で規則性を見いだし、それに合わせて最適な入札額を設定することで、入札額を抑えて主要キーワードにおいて露出させやすくする事が出来ます。
・キーワードの狙いやすさ:ASAの入札額はセカンドプライスオークションで決定されます。また検索枠はキーワードごとに1つしかないので、そのキーワードの配信枠を獲得するためには入札額がかなり重要な指標になります。その際に、競合がどのくらいの入札額で設定しているかを見抜くことが大事です。例えば、入札を少し強めにした場合に簡単にインプレッションシェアが1位を取れるようでしたら、そのキーワードは配信を強めるべきです。一方、入札を強めてもそのたびに複数の競合が入札を強めているようでしたら、そのキーワードはレッドオーシャンと言えます。特にビッグキーワード(漫画やドラマ、RPG、マッチングアプリなど)は、競合が入札を強めてきます。そのため検索の際にサジェストで表示されるキーワードが狙い目になります。いかにキーワードの状況を細かく把握しているかが精度の高いASA運用の鍵になります。
シチュエーション③:今ASAで配信している以外の新しいKWを発見したい
今回のシチュエーションは、インハウスでASAを運用しているマーケターにとってかなり頭を悩ませるポイントかと思います。そこで新しいキーワード拡張のポイントを2点ご紹介します。
①「キーワードディフェンス機能」
この機能はASOだけではなく、ASAにおいても重要な役割を担います。こちらのトップ30に表示されているキーワードの中で入札が漏れているキーワードはありませんか?オーガニックで検索されているキーワードはASAにおいても親和性が高い場合が多いので、競合状況にもよりますが漏れなく入札することを推奨します。
②競合キーワード拡張
一般キーワードはどうしても検索候補に限りがあるので、ASAでダウンロード数を最大化するためには、競合にも適切に配信していく必要があります。
そんな時に「アプリ/モバイル重複利用率」の「アフィニティ」が鍵になるかもしれません。アフィニティとはアプリAをインストールしているユーザーがアプリBをインストールしている割合が、一般的にアプリBをインストールしている割合よりどのくらい高いのかをみる事が出来る指標です。つまり、アプリAに対して、どのアプリが親和性が高いかをみる事が出来ます。親和性の高さはユーザー層が重複していることが要因と考えられます。特に同じジャンルのアプリ、例えばウォーキングアプリに対して、フィットネス系やランニング系などはユーザー層が被っているだけではなく、アプリのジャンルも近しいので実際にASAでその競合に配信した場合インストールをされる可能性が高いと考えられます。アフィニティにおいて上位に来ているアプリは一定期間ASAで実験的に配信してみると良いと思います。特にツール系アプリよりもゲーム系アプリの方が競合の線引きが難しく、アフィニティをうまく利用し配信してみることを推奨します。
いかがでしたか?
今回の記事において、ASOとASAを改善するためのノウハウをご紹介しました。まだまだASO/ASAは奥が深く、紹介した内容はほんの一部にすぎません。また、App Annieも実用的な機能が沢山ありもっとたくさん紹介したい内容があります。
もし今回の記事を読んで、App Annieや弊社に興味をもちましたら下記にお問い合わせください。
◆App Annie 問い合わせ
https://www.data.ai/jp/go/contact-sales/
◆リバティーンズ 問い合わせ
では、またすぐお会いしましょう👋