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V.O.Xが解決する課題と未来について

いつもASO対策の教科書をご覧いただき、誠にありがとうございます!

今回は私たちが日米で運営している広告配信プラットフォームV.O.X(*)が解決する課題と未来についてお伝えしていきたいと思います。

(*参考:「ASOの限界を超えてオーガニック成長を最大化|V.O.X」)

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V.O.Xが解決する課題~Problem & Opportunity~

まずV.O.Xが解決する課題について見ていきたいと思います。下図をご覧ください。

V.O.Xが解決する課題~Problem & Opportunity~

こちらは私たちが考えている課題とその機会について整理した図になっています。個人情報規制後の状況に焦点を当て、V.O.Xが解決しようとしている課題について触れていきたいと思います。

[V.O.Xが解決しようとしている課題]
①IDFA規制以降どのような広告を軸としたアプリマーケティング戦略が最適であるか
②広告高騰に対してどう対策をするか

背景をご説明していきたいと思います。
アプリマーケティングの生態系は2021年4月のiOS14.5リリース以降大きな変化を経験しています。個人情報の規制という世の中の変化に沿ってIDFA(*)規制が進んだことで、アプリマーケティングの仕組みが大きく変わりました。この変化により、従来様々なメディアで取得が可能だった広告の効果データは、Apple広告でのみ正確な測定が可能になりました。その結果、図中にあります通り、Appleへの重要性が高まり広告費が増額傾向となって、Apple広告のCPC(クリック単価)高騰化へと繋がりました。

(*IDFA (Identifier for Advertisers):Appleがユーザーの端末にランダムに割り当てるデバイスIDです。広告主はこのIDを使ってユーザーの広告エンゲージメント 、アプリ内のユーザー行動を計測することで、カスタマイズした広告を配信することができます。IDFAは(個人情報を明らかにすることなく)ユーザーの計測と識別に使用されます。)

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同時期に、MMP(Mobile Measurement Partner)で予測に基づく効果測定が一部で可能となりました。これにより、確率論的モデリングと呼ばれる機械学習を活用した予測能力の高いアドネットワークが台頭しました。一方で、SRN(セルフレポーティングネットワーク)メディアに代表されるようなその他の広告メディアでは効果測定が困難となり、CPI(クリック単価)のみの評価が主流となって広告費の削減傾向が強まっていきました。

このような状況の中IDFA規制によるアプリ生態系の変化は、Apple広告への広告費の集中を引き起こし、ストア攻略の重要性を一層増加させたと考えて差し支えないと言えます。同時に、IDFA規制以前の当たり前だった広告配信の常識が一気に変わってしまったという意味で、破壊と創造の時代に突入したとも言えると思います。

IDFA規制後の世界~Apple広告が占める広告割合の伸び~

先ほどの「Appleへの重要度増加(広告費増額強まる)」に関して、IDFA規制後のApple広告(Apple Search Ads)の伸びに触れながらお伝えしていきたいと思います。

IDFA規制後の世界~Apple検索広告が占める広告割合の伸び~

左図をご覧ください。iOSにおける各チャネルからのインストールの割合を示した図になっているのですが、IDFA規制後の世界(2021年4月以降)では、Apple広告(濃い青色)のシェアが急速に拡大していることがお分かりいただけると思います。

規制前は約20%前後だったApple広告のインストール割合が規制後には約60%まで拡大しています。Apple広告のシェアは約3倍に増加しており、このことからApple広告からの集客の重要性が現在最も高まっていると言えます。

右図は取り扱い高や広告効果・リテンションを考慮したパワーランキングになります。こちらもご覧いただくとわかるのですがApple広告が最上位に位置していますので、やはり最重要であるということをご理解いただき易いかと思います。

IDFA規制後の世界~広告の高騰~

さらに広告の高騰にも具体的に触れていきたいと思います。

IDFA規制後の世界~広告の高騰~

IDFA規制後の世界では、広告の高騰が今まで以上に目立つようになりました。

一例として2020年と2021年を比較してみると、Apple広告のCPT(タップあたりのコスト)が$0.93から$2.0に約2倍の値へと急上昇しています。同じく、iOS全体の平均CPI(クリック単価)も$3.28から$4.82に上がり、約1.5倍になっています。さらに、Android全体の平均CPIも$0.92から$2.02へ約2倍の値になっています。

これら急激な高騰の原因は、IDFA規制によってAppleへの広告投資が単に増えたということにとどまらず、ストア攻略重要性の高まりを受けてAndroidにも潤沢に投資が促されたからだと言われています。その結果、CPTとCPIが倍増し、業界全体に大きな影響を与えてしまったと考えられています。

アプリ広告業界は現在大きな変革期を迎えています。昔の常識が通用しなくなり新しいルールに順応する必要が発生したり、昔は当たり前に買えていたものが今や手の届かない価格になってしまったり、昔は強力なプレイヤーだったのに今やそうではなくってしまった、といったような様々な変化を生み出しています。

このような変化の中で、広告主たちはどのようにして新しい状況に適応し、新たな当たり前を築いていくことが望まれているのでしょうか。そして私たちもお客様と一緒になってこの問題に対してどうアプローチし、解決策を生み出していくのかという視点がとても大切になっていると考えられます。

解決策~Solution~

あらためまして、冒頭お伝えした課題を再掲します。

[V.O.Xが解決しようとしている課題]
①IDFA規制以降どのような広告を軸としたアプリマーケティング戦略が最適であるか
②広告高騰に対してどう対策をするか。

ここからは課題に対する解決策をお伝えしていきたいと思います。

私たちは、Paid(有料広告)とOrganic(自然検索)の相互作用を評価し、両方を強化する新たな広告配信インフラが必要だと考えています。
上図右側をご覧ください。これまであたり前とされてきた集客では、広告は主にPaidに依存しており、Organicの影響力は軽視されてきました。しかしながら、左側をご覧いただくと実際にはPaid(42%)よりもOrganic(58%)の方がインストールが多いため影響力はOrganicの方が大きいと言えます。つまり、この「PaidとOrganicの相互作用を評価し、両方を強化する」という考え方は広告戦略としてこれまで着目されてこなかった側面があると私たちは考えています。

ここまでいくつかの観点からご説明して参りましたが、Paid広告に依存してきた結果、広告費の高騰や生態系の変化が生じてしまいました。この流れの中で、生態系が変わりPaid広告が買えなくなってしまった場合、広告主は一般的にOrganicのインストールに注目するでしょう。しかし、実際にはPaidとOrganicの両方を見ることが広告主にとって健全な選択になり得ると思いますが、これまでこうしたアプローチを推奨しているマーケターは世界を見渡してもごく僅かだと考えています。

私たちは長年のトライ&エラーの末たどり着いた独自のノウハウを活用することで、PaidとOrganicの両方の集客を評価し、相互作用も考慮することで、従来の集客方法よりも効果的な結果を生み出すことができました。
これが私たちが考える解決策であり、この解決策を実際に実現できる新たな広告配信プラットフォームがV.O.Xです。V.O.Xをご利用いただくことにより、広告主はPaidとOrganicの両方を活用した効果的な広告戦略を展開することができるようになるでしょう。

解決した先の世界~プラットフォーム広告が再定義された世界~

最後に解決した先の世界について見ていきたいと思います。こちらの図をご覧ください。

「解決した先の世界」のイメージ

[V.O.Xが解決しようとしている課題]
①IDFA規制以降どのような広告を軸としたアプリマーケティング戦略が最適であるか
②広告高騰に対してどう対策をするか。

解決した先の世界では、V.O.Xによって「プラットフォーム広告が再定義された世界」が生まれると予測しています。このことは、プラットフォームからの集客において、PaidユーザーとOrganicユーザーの両方を最大化することが当たり前の世界を指しています。

これまではモバイルアプリの集客では、Paid広告とアプリストアのOrganic集客を別々に評価してきました。しかし、V.O.Xが導入されることで、PaidとOrganicの相互作用を見ることができるようになります。つまり、「今後はPaidとOrganicを両方見ることが当たり前」となって、広告主はこの考え方を活用することで一層効果的な広告戦略を展開できるようになるのです。

この新しい世界では、Paid広告を適正に活用すること、即ちOrganicの拡大のためにPaid広告をどう使うかという観点がとても重要なファクターとなります。この点を推奨し実現してきたのは、現時点では私たちだけです。

ビジネスの観点でみていくと、モバイルアプリ広告という商品は、代理店が売上を目的にPaid広告のみに焦点を当ててきた歴史があります。しかし、V.O.Xが導入されることで、これまで軽視されていたOrganicの重要性が再認識されることになります。

その意味でこれからの世界では、プラットフォーム広告を出稿する際には、V.O.Xが必要不可欠となっていくでしょう。なぜなら、V.O.XではPaidとOrganicの両方の広告効果を見ることができるからです。また、万一この両方を見ることができない場合、広告主はIDFAの問題に正しく対処できなくなる可能性を孕んでいます。

現在、私たちはこの変化の中で大きなチャンスに直面しています。そして、V.O.Xの価値は、この新しい世界におけるプラットフォーム広告のあり方を再定義していくという点で、一層注目されていくものと考えています。



以上、今回は「V.O.Xが解決する課題と未来」というテーマについて進めてきましたがいかがだったでしょうか。
それでは今回のまとめに入らせていただきます!

まとめ

✅IDFA規制以降Apple広告を軸としたストア広告戦略が最重要となった
✅アプリ広告業界は現在大きな変革期を迎えており、変化に柔軟に対応した広告戦略を考案できるかが大切になっている
✅Paid(有料広告)とOrganic(自然検索)の相互作用を評価し、両方を強化する新たな広告配信インフラが必要である
✅近い未来、プラットフォームからの集客において、PaidユーザーとOrganicユーザーの両方を最大化することが当たり前になっていく

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最後までお読みいただきありがとうございました。
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